「<ワタミ従業員自殺>ストレス原因と労災認定」って記事をネットで見つけた。
俺に言わせると「何を今更・・・」って感じですね。
これはホンマ従業員としてワタミを経験した人間でないと分からない(知らない)ことですが・・・
ワタミってストレスは溜まるは疲労困憊するはホンマにエエことなしで、普通に一般社会人が働いてる会社とは全然違います。
と言う訳で俺の実体験を書こうと思います。
(あくまでも俺の経験ですから他の店舗の内情とは食い違う点も有るかと思いますけどね)

2012_02_22_1

(ワタミ取締役最高顧問の渡邉美樹氏はTVでも立派な発言が多いんですが・・・内情を知ってか知らずか。)

まずストレス・・・これはメチャクチャ有るでしょうね。
このワタミって居酒屋は社員よりもバイトの方が偉いんです。
特に新入社員として配属された場合、バイトにこき使われたり罵倒されるのは当たり前。
まあ俺は強面?だったからか、実際に罵倒されたりしたことはなかったんやけど大学出の新人さんは最初、右も左も分からないものだから、かなりボロクソに言われてる現場をよく見ました(笑)
だから明るい雰囲気の新入社員が入社しても、暫くすると無口になって退社するってケースも多々有り、出入りの激しい会社だなって思いましたね。

それとメニュー一品一品にチェックが入るってのは驚きです。
鍋の熱さや具材まで事細かくチェックしてからお客さんに運ぶってのは良いことだとは思うんですがチェックが通らないと、また一から作り直し。
そんなことを繰り返すと、オーダーはドンドンと入ってくるし注文を聞いて出来上がるまでの時間も決まってるんで息つく暇もない忙しさになる。
スポーツで言うインターバルな状態が営業時間内ずーっと続くわけですね(笑)

そして疲労・・・これもメチャクチャ有ります。
例えば俺の場合・・・午後3時に出勤。
5時からの営業までの2時間は仕込みの時間です。
しかしこの2時間は何故か勤務時間ではありません(笑)
あくまでも社員の始業時間は5時です(大笑)
そして翌日の3時まで12時間労働は続きます。
(途中1時間休憩は有りますが忙しい日は休憩無しか30分ぐらいの休憩です)
そして3時から後片付けしながら翌日の仕込みを始めます。
大体、終了するのが午前6時ぐらい。
それで帰れるのなら良いのですが、それからミーティングが1時間ぐらい続きます。

俺の場合、ワタミを後にするのは午前7時30分ぐらいだったかな?
それから電車に乗って自宅に帰るのが8時すぎ。
食事とシャワーを済ませ床に付くのが9時30分。
そして午後1時30分に起床。まあ4時間の睡眠ですね。
それから食事を済ませ電車で通勤・・・午後3時には出社。
この生活が永遠と続くわけです(大笑)

ちなみに休日ですが・・・当初、研修中に上司に言われた言葉。
「休みの日って無いといけないんですか?」この言葉を聞いてビックリ!!
入社当初「週休二日制」と説明を受けていたが「まあ一日ぐらいでエエか?」と思ってた俺がバカでした。
基本、この会社は休日を取るのも気を使わないといけない・・・
ちなみにその上司の出勤時間は1日3時間ぐらい。
「ちょっと他店を見て来る」と言ったきり帰ってこないし、他店に行った形跡も無い。
年末年始の繁忙期は彼女とデートで殆ど出社せず。
その彼女ってーのがバイトの子だったから尚更大笑いですよね。
そして休日も研修やリポート作成で一日が終わるっーのも嫌だったなぁ・・・

俺がワタミを辞めた理由は、自分の人生が全く見えなくなったから。
寧々の為に仕事を頑張っても、「その寧々に全く会えないなんてバカらしい」と思ったからです。
多分、自殺した森美菜さんって26歳の方も自分の未来が全く見えなくなったんでしょうね・・・若いのに。

まあ辞めたお陰でどんなキツイ仕事も「ワタミに比べたら・・・」って思えるようになったんで、それはそれで俺にとってはプラスな経験でした。
ただ冒頭の記事「<ワタミ従業員自殺>ストレス原因と労災認定」これは労災認定せなアカンでしょ?
そう思いませんか?