一言で言うと・・・「怒涛のしゃっふるバンドまつり Vol.11」だった。
ふと昨夜の5バンドを観て思ったのは・・・
「回を重ねる毎に演奏よりも“演出重視”なバンドが多くなった感じがするな・・・」って思った。 

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別にそれは悪いことでは無いし、むしろ“演出に拘る”って姿勢は非常に評価できる。
ただ「“インパクトのある演出”>“演奏能力”」な感もあり、そこんトコは残念な気がする。
今後「しゃっふるバンドまつり」がどういったスタイルに変わっていくか分からないが、せめて「“インパクトのある演出”≧“演奏能力”」になってもらいたいモノである。

#1. THE ONSHI
RAHS

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Think代表として今回、Syuchanが初参戦。
中島みゆきのカヴァーってことで日頃のサウンドとは違い“四苦八苦”している姿を期待(笑)していたが、いえいえ・・・流石はSyuchanです。
立派にギターリストとして安定した演奏を聴かしてくれました。
セットリストは俺が想像していたのとは違い、聴いたことの無い曲が殆どだったが非常に楽しめた。
音も重圧なサウンドで曲によっては「これって中島みゆきなん?」って感じ。
興味深かったのはSyuchanが使用したギター&エフェクターがThinkとは全く違ってたこと。

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使用したギターはドコのメーカーの何てギターかは分からなかったが、エフェクターはBOSSのマルチエフェクター“GT−5”を使用してた。
これがなかなか良くって中島みゆきの全曲に上手くハマってたなぁ。
まあ先程書いた“インパクトのある演出”は全く無く(まあ刃動氏がイニチアシブを握ってますからサウンド重視なんでしょうが・・・)それが逆にメンバー個々のレベルの高さを感じたライヴだった。
 
#2. キチガイ兄弟

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ここからは“インパクトのある演出”のあるバンドが登場します!!
ステージに上がった佐助とゴギーの二人組みは、な・なんと・・・覆面をしての登場。
先程のTHE ONSHIRAHSとは打って変わって激しいサウンドを展開していく。
実は彼らがカヴァーした「FRICTION」ついて全く知らない俺だったが・・・正直なトコ楽しめた。
かなり歪ませたベース音に激しいドラミング(ヴォーカルは何を歌ってんのか分からなかったが)が妙に心地よいのだ。
こういうスタイルもなかなか良いです。(まあThinkでは絶対にしないけど(笑))
勝手ながら・・・佐助のベース音に大好きなMoterheadのレミーの姿を見たわ。

#3. ☆赤い☆シリーズ

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“インパクトのある演出”と言えばヴォーカルのAPP an☆anでしょう(笑)
山口百恵のカヴァーでありながら・・・完全に自己のスタイルを貫いてます。
毎回のことながらバックのメンバーが“演奏重視”する中で異彩を放ってましたね(大笑)
ギターのエディー六車は一昨年の「しゃっふるバンドまつり Vol.8」でTHIN LIZZYのカヴァーを一緒に演った仲であるが、彼のギターはハードロックよりも今回のようなサウンドの方が向いていると思った。
ヴォーカルのメロディラインを殺すのでは無く、ゆったりとしたギタープレイが◎です。
そして驚いたのはドラムのkazu(MASSIVE AGE)がやたら安定したプレイを聴かせてくれたこと。
メンバーの中で一番若いのに年上の連中を逆に引っ張っていく演奏は「お〜♪ やるな〜♪」って感じ。
セットリストは山口百恵ですから、そりゃ知ってる曲ばっかりなんで俺の年代に「ストライク」でしたし、この☆赤い☆シリーズのライヴを楽しめたのは俺だけでは無いだろうな。
まあ欲を言えば・・・俺が一番好きだった“ロックンロール・ウィドウ”演って欲しかったな。

#4. 銀中軽音部に死角なし

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さてココからは「ザ・ブルーハーツ」のカヴァーバンドが続いた。
以前のブログでも書いたように、こういうケースは過去になかったので比べるって言い方は変だか興味を持って観せてもらった。
バンド名のとおり中学生がバンドを始めたってコンセプト(しかし何故、銀中なんだろう?)で「ザ・ブルーハーツ」の曲を演奏し続ける。
まあ演奏能力はさておいてライヴ途中のMC(コント?)は面白かったなぁ(笑)
耕助さんのピックの持ち方とか見てたら「耕助さんって日頃、ベースや弾いてないやろ?」とか思いながら、曲も知ってる曲ばっかりだったんで「中学生のときに始めたバンドってこんなんやろーな・・・」って、なんか懐かしい感じがした。
「基本に立ち返る」って意味で結成された「銀中軽音部に死角なし」はメンバーも楽しかっただろうが、観ている我々も楽しめたんじゃないかな?

#5. THE BROWN RATS

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このブログ記事の冒頭に書いた「怒涛のしゃっふるバンドまつり Vol.11」の意味はこのバンドにある。
「ザ・ブルーハーツ」の1stの全曲をカヴァーしたTHE BROWN RATSではあるが、このバンドに関してはどう評価すれば良いのか悩むな(笑)
ドラムのズッシーは自分のバンド「ザ・ファンキーガッツマン」で「ザ・クロマニヨンズ」のカヴァーも演っているんでブレることなく黙々とリズムを刻んでいる。
そのビートに3人が乗っかってステージ狭しと暴れるのは良いが・・・正直、聴くのが辛かった(笑)
やはりシンプルなサウンドこそ逆に安定感を求めてしまうんだ・・・俺って。
橋本竜太がステージ上で素っ裸になって歌う姿は、別に悪いとも思わない。
むしろ“インパクトのある演出”を目指すなら、その手法は最高に面白いと思う。
ただそれも安定した演奏があってこそでは無いだろうか?
THE BROWN RATSはバンドに必要な「絶対的な1ピース」の選択を誤ったように思えて残念だった。

まあいつものことながら辛口なライヴレポートなんで、各バンドとも異論・反論があればコメント願いたい。
最後に隣の席に座ってたnagisaとの会話・・・
俺様 : 「こうやって観るとOVER DOESって普通やったねぇ?」

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Think About It! LIVE SCHEDULE

「LIVE照/44」 

日時 : 5/25(土)PM8:00 OPEN / PM8:30 START /  1500円(ワンドリンク付) 
会場 : LIVE HOUSE ビートルズ

出演 : Think About It! /  DD6